<カウンターパンチ>
2005年12月25日11時発BA06便でロンドンに向かう私は、朝9時に成田に着いた。チケットカウンターで「もう御存じかと思いますが、東様が購入なさったチケット会社(トラベル遊)が昨日倒産しまして、このチケットはお渡しできません」と、いきなりカウンターパンチを食わされた。学生時代に旅行代理業を経験している私は、一瞬にしてその後の状況が飲み込めた。「と云うことは再度お金を払ってそのチケットを買う必要があるんですね」「そうなんです。¥ 85000 ですけど宜しいですか」「しかたがないですね。ところで今、旅行業者の供託金っていくらでしたっけ」旅行業者は設立登録のときに保証金を行政に供託している。「この会社はJTBの下請けの国内旅行業者ですから450万円です」「そんなもんじゃあ、保証はほとんど期待できないですね」「お気の毒ですが」。
チケットを手にしてから我が店(樹音)に電話した。「おとといネットで手配した代理店が倒産だって」電話にでた次女が「エッ ― 、じゃあ行く為には又お金を払うの?我が家は貧乏なんだからそんな贅沢はだめですよ。あきらめて帰ってきなさいよ」
ここまで来て帰る訳にはいかない。真冬のロンドンへ行く人は少ないらしく飛行機はガラガラだった。4人分の席を占領して足を伸ばして寝れるのだから二人分の料金はしかたがないと諦めた。後に帰国して1/5の新聞に「被害者1200人。総額7500万円。経営者は預金を全額おろして夫婦で海外に逃走」とあった。私のようにまだ被害届けを出していない人もいるので多分1億円を越えるだろう。まさか俺が、のまさかに当たった。 |