私も一杯、出前専門の店先で立ち飲みした。1杯50円、甘いリンゴ風味で美味しい。店の男から「コニチハ、写真撮るよ、オオサカ?トキオ?、お土産安いとこ友達」との調子のいい声を受けながら、私の一日が、いやトルコの旅が始まったと感じた。
<トルコ人との出会い>
迷いながらもどうにか元の入り口に戻れた。外にでて歩き出すと、英語で「日本人?どこに行くの?」と若いトルコ男性に声をかけられた。「ブルーモスクだよ」、「そう、僕もそっちへ行くよ」と云いながらが一緒に歩き案内を始めた。
ブルーモスクの中はイズニック地方で作られたタイルで装飾され、特にブルータイルの紋様が印象的でその愛称が付いた。しかし本来はスルタンアフメットジャーミーの名がある。これは20才の「スルタン・アフメット1世」の命令で1609年からたった7年と云う驚異的な早さで完成したそうだ。
モスクを囲むように6本の高いミナレット(鉛筆状の尖塔)が空につき上がるように立っている。これは他国のモスクも同じだ。
すぐ隣にビザンチン帝国以来の最高傑作と云われる美しいモスク「アヤソフィア」がある。月曜日が休館のアヤソフィアを外から眺め、彼と相互に写真を取り合い、隣のトプカプ宮殿の入口で別れることになった。私はお礼に10トルコリラ札(1000円)を差し出した。すると彼は固辞した。「日本への友情からだ」と云う。私は驚きと後ろめたさを感じた。「この男は、案内料目当てか絨毯屋かも」と思っていたからだ。私は丁寧に礼を告げ別れた。後にそれが目的のトルコ人にも沢山遭遇したが、彼のような純粋な気持ちからの親切はそれ以上に多かった。真の友好とはこうゆうことなのか。
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